3月に沖縄県那覇市のソロプチミストの皆さんにお声かけいただき、『デートDVの根底にあるものと地域性を探る ~その時、大人は何ができるか~』 と題してお話しさせていただきました。
デートDVは、恋人関係のような親しい仲のカップルで、その片方によるもう片方への性暴力を指します。
◆ 力で抑えつけられる
◆ 言葉などで脅される
◆ 酒などで抵抗力を奪った上で性行為をする など
理由に違いはあっても、はっきりとした合意がない限り、(デート) レイプです。
合意があったかなかったかは立証が難しいため刑事事件としての処理は残念ながら非常に稀ですが、レイプであることに変わりはありません。私はデートDVを教える専門家とは言えませんが、人間の心と性・生(人生) の関係を話していると、自ずとデートDVは関連するため話題にあげています。
私はいつも性の問題を考えるときに、その土地の土地柄を聞いています。
沖縄県の会場に来てくださった方々にも講演前に聞きました。
「デートDVの根底にあるもの 皆さんは何があると思いますか?」
→ 「男女差別」 「人権問題の欠如」 「酒」 などなど
多くのことを挙げていただきました。
「沖縄県にはどのような県民性があるとおもいますか?」
→ 「なんくるないさ(なんとかなるさ)」 「明るい」 「楽観的」 「お酒が好き」 などなど
多くのことを挙げていただきました。
性の問題を改善していくには、とても良いこの県民性を守りながら良いところを伸ばし、ゆるむことなく自分や他の人のことを守る強さも持つことが必要だと考えています。
これは沖縄県だけではなく、日本全体の問題です。
守る強さを持つには、大人になってからではさまざまな価値観が身についていて、少々遅いのが現実です。親から子どもに伝えてほしい内容ですが、親が知らないと伝えることもできません。今、子どもたちに自分や他人を守るという教育をしていくことは、次の世代の親の教育になっていくのだと思います。
今回、沖縄県の方々と一緒に考えることができ、積極的に教育関係者以外の職種の方々からも自分のできる子どもたちへのかかわりを申し出ていただけたことを大変感謝しております。これらの取り組みは地域活性にもつながるものです。
活動的で素敵な方がそろっている国際ソロプチミスト沖縄の皆様の活動に大変感謝いたします。
今後も地域的連携で子どもたちを守っていくお手伝いができればと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。